各企業内や各種スポーツ、さらには各分野内においては、それぞれで使われている専門用語があるように、FXにも複数の専門用語があります。
もっとも、複数の専門用語があっても日常的に使う、または目にする専門用語はそれほど多くはありませんが、これからFXを始めるFX初心者が覚えるべき専門用語がいくつかあります。
そこで当記事では、まずFX初心者が覚えるべきFX専門用語について、いくつか解説していきますので、これからFXを始めようと考えている人は是非参考にして下さい。
覚えるべきFX専門用語について
当記事で解説するFX専門用語は下記の通りです。
●スプレッド
●スワップポイント
●スリッページ
これら4つのFX専門用語については、FXを行っている限りは常について回ってくる用語となっているため、FXを始める前にその意味を理解しておく必要があります。
レバレッジとは？
FXでは、このレバレッジを使う事によって、少ない資金でも大きなお金を動かす事が出来ますが、このレバレッジとは簡単に言えばテコの原理と同じです。
そして、このレバレッジとは、例えFX口座内の証拠金が少なくても、この証拠金の5倍や10倍、またはそれ以上の取引を行うためのシステムになります。
例えば、FX口座内の証拠金が10,000円だった場合、レバレッジ10倍で運用した場合の金額は下記の通りです。
つまり、この場合にはFX口座内の証拠金10,000円に対して、実際には100,000円分の取引を行う事が可能です。
このように、FXではレバレッジシステムを使う事によって、少ない証拠金でもより大きな金額で取引する事が可能となっています。
ただ、このレバレッジはその使い方を誤ると大きな損失を出してしまう可能性があるため、いきなり高いレバレッジで運用するのではなく、最初は低いレバレッジでの運用をお勧めします。
スプレッドとは？
先程のレバレッジとともに、FXを行う以上は避けて通れないシステムがあり、それはこのスプレッドになります。
ちなみに、このスプレッドですが、とある通貨ペアの取引の際に生じる売値と買値との差になり、簡単に言えば取引手数料のようなものとなっています。
例えば、USD/JPYで取引を行う場合において、売値と買値のレート表示が下記の通りだったとします。
この場合、USD/JPYの売値（売る場合）のレートが130.000、買値（買う場合）のレートが130.015なので、売値と買値との差は0.015となり、この0.015がスプレッドになります。（スプレッドはpips表示なので0.015＝1.5pips）
そして、この場合USD/JPYの買いポジションを保有して利益を出すためには、買値＝130.015なので現在の売値＝130.000から0.016以上為替レートが上昇する必要があります。
つまり、USD/JPYの買いポジションを保有した段階ですでに0.015分の損失となっているため、FXではこのスプレッドの幅が小さい通貨ペアで取引を行うと、スプレッドの幅が大きい通貨ペアと比べ利益となるタイミングが早く訪れる可能性があります。
スワップポイントとは？
このスワップポイントですが、簡単に言えば異なる二国間通貨における金利差であり、預金の利息のようなものです。そして、金利の高い国の通貨を買い、金利の低い国の通貨を売る事によって生じる金利の差分をスワップポイントとして受け取る事が出来るシステムになります。
例えば、南アフリカの通貨＝ランドやメキシコの通貨＝ペソなど、金利の高い通貨を保有しつづけると、この保有していた日数に応じて基本的に毎日スワップポイントを受け取る事が可能となっています。（各FX会社によって受け取れるスワップポイントは異なります）
スリッページとは？
FXでは、基本的に各FX会社が採用している取引ツールを使ってトレードする事になり、売買注文を出す場合には、成り行き注文や指値注文などいくつかの注文方法の中から選択して注文を行います。
そこで、基本的には取引ツールで指定した為替レート（成り行き注文の場合はそのレート）で約定する事になります。
ただ、為替相場に急激な変動があり、各FX会社の取引システムに過度な負担が掛かった場合、取引システムで注文した為替レートから乖離した状態で約定してしまう事があり、この乖離での約定の事をスリッページと呼んでいます。
しかし、このスリッページはほとんどのFX会社において免責事由の対象となっているため、仮にスリッページによって注文した為替レートよりも不利なレートで約定しても、FX会社による補償は受ける事が出来ない可能性が高いです。
まとめ
この記事でのポイントは下記の通りです。
●スプレッドは売値と買値との差になります
●スワップポイントは金利差による利息のようなものです
●スリッページは注文時の為替レートと約定時のレートとの乖離の事です
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